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新社会人からの疑問。「試用期間」について

2022年6月1日

Q.
新規学卒で、正社員雇用契約で入社しましたが、3か月の試用期間がありました。 まだ試用期間中で、毎日一生懸命職務に取り組んでいますが、失敗することもあり先輩からも「そんなことでは、 本採用契約は無理じゃないか」と言われ、不安で悩んでいます。
そもそも試用期間ってどういうものですか?

A.
試用期間は、採用後に自社の社員としての「適性を見極める期間」として設定される期間です。

企業は、採用活動期間だけでは自社の社員としての適性を見極めることが難しいため、採用後の一定期間を「試用期間」として設定し、この試用期間中に「資質・能力などの適格性、社風への適応性や協調性」などを確認し、本採用をしても良いかどうかを判断します。
一方、採用された労働者からすると「業務内容や社風が自分の希望・期待に合っているか、継続して勤務できるか否かなど」を判断する期間ということもできます。

試用期間終了時に、雇用を継続せずに解雇することを「本採用拒否」ということがありますが、試用期間中といえども労働契約は成立しているので、安易に解雇はできません。

また、入社時から社会保険に加入させることが必要ですし、残業に対しては割増賃金の支払いも必要となります。

企業には、「安全配慮義務」として労働者が安全で健康に業務が行えるよう配慮することが求められており、労働者のメンタルヘルスを含む健康管理に積極的に取り組む企業も増えてきています。

もし、体調がすぐれないとか、心配事があるなどという場合は、まず同僚や上司、人事や総務などの担当窓口に相談しましょう。
また、相談先に困ったら「国や県など」をはじめとしてさまざまな相談窓口がありますので、遠慮なく利用することをお勧めします。