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新社会人からの疑問。社会保険って何?

2022年3月1日

Q.
今年から社会人になります。4月には初めて給料がもらえますが、先輩から社会保険料が給料から差し引かれることを聞きました。税金が引かれるのは何となくわかりますが、社会保険とはどんな保険なのでしょうか。

A.
病気やケガをして働けなくなったり、また人生100年時代と言われるように寿命が長くなったのはうれしいのですが、高齢になっても働き続けることは大変なことです。
社会保険は、予想外の病気や失業、高齢による収入の減少や介護が必要になったときなど、国が国民の生活を保障するために設けられた公的な制度です。公的な機関が「保険者」となります。一定範囲の対象が、全員加入する義務があります。

会社員等が加入する社会保険は5種類

1 健康保険
業務外のけがや病気などでの通院・入院、出産費用、産休中の生活保障、死亡などのときに給付金が受けられます。保険料は原則会社と折半します。
2 厚生年金保険
老後の生活を支える老齢年金、けが・病気等で障害が残った際に支給される障害年金、死亡した際に給付される遺族年金等があります。保険料は原則会社と折半します。
3 雇用保険
失業者したときや育児休業・介護休業を取得した労働者が給料をもらえないときに給付金が支給されます。保険料は業種によって、会社と労働者の負担割合が違います。
4 労災保険
仕事中や通勤中の災害・事故により、病気やけが、障害を負ったり、死亡した際に、労働者やその家族の生活を保障します。全額会社が負担しますので保険料の負担はありません。
5 介護保険
介護が必要な方に、その費用を給付してくれます。40歳になると介護保険に加入が義務付けられ、保険料を支払うことになります。

会社からもらう「給与明細書」には、支給(基本給、時間外、通勤等の各種手当等)欄、控除(社会保険料や所得税等)欄があり、その金額が記載されています。社会保険料に限らず、税金等もいくら引かれているかをしっかり確認しましょう。