やまがた子育て・介護応援いきいき企業
第70回 世紀株式会社

従業員数(2019年10月現在)
男性131名 女性50名(合計181名)
山形県内での従業員数(2019年10月現在)
男性101名 女性43名(合計144名)

どんな会社か

世紀株式会社は、昭和29年(1954年)にプラスチックなどの合成樹脂成形加工会社として、その前身である世紀合成工業株式会社を設立。昭和47年(1972年)に射出成形合理化機器として廃材の出ないプラスチック加工装置「ホットランナー」を発明し、世界11か国で特許を取得し、商品名を「スピアシステム」として生産・販売を開始した。その後、平成2年(1990年)に世紀株式会社に社名変更し、国内をはじめ海外に拠点を持ちながら製品販売に取り組んでいる会社であり、その製品は自動車・日用品・医療品・OA機器・家電・電子部品の生産に活用され、その生産品は、私たちの生活のさまざまな分野で使用されている。

「やまがた子育て・介護応援いきいき企業」登録・認定について

優秀(ダイヤモンド)企業認定 平成30年9月(第1期目)

企業理念

私たちは常に信義を重んじ誠実に行動し、新たな価値の創造のため持てる経営資源を最大限に活用し、お客様に最適な省資源・省エネルギー化システムであるプラスチック及びゴムのランナーレス装置を提供することにより、お客様の信頼と満足度を高め、豊かな明日を創造することを使命と考えます。
世紀株式会社は、私たちの使命を果たすため、世界水準において質の高い経営を目指します。そのため社員ひとり一人が生成し提供する仕事の質において、ルールを真摯に遵守しつつ常に世界を視野に入れてグローバルリーダーを目指し、日々継続して努力していくことを宣言します。

ものづくり業界だからこそ、女性の働きやすい職場でありたい

女性役職者比率が全体の25%を超える世紀株式会社では、育児や介護による時短勤務など、女性にとっての働きやすい職場環境づくりなどに積極的に取り組んできた。職場体質の改善に力を入れてきたのは、3,4年ほど前から。当時は、ワーク・ライフ・バランスについて「世論」の関心も高まってきており、働きやすさを追求するためにさらに何かできないかを会社としても考え始めたと言う。
半日単位の有給休暇の取得も可能で、年次有給休暇が24日/年(通常20日/年)と充実している。職場の雰囲気もよく、多くの女性が仕事と家庭を両立しながら過ごし、定年退職まで勤め上げるという。また、残業30時間以内・休日出勤限度15時間の合計45時間を限度とし、それを超えた分は必ず代休を取得してもらうという残業規制・休日出勤の規定も細かく決めており、社員が安心して働ける仕組みと環境を整備している。

「男性比率が多いものづくり業界の中でも、世紀株式会社は女性比率の高い会社であるからこそ、ことさら仕事と家庭の両輪を気にかけながら、仕事は仕事として捉え、定時の17時に、その日の仕事を終えた後は家庭を大事にし、メリハリをつけてまた良い仕事に繋げて欲しい」。(代表取締役社長 本田好広さん)

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【代表取締役社長・本田好広さん】

やる気のある人材を積極登用し、女性役職者の多い職場に

やる気のある社員はどんどん要職につけていく。購買、労務、給与計算、採用などの人事総務全般を担当するのは、2011年に人事総務課に異動してきた菊地京子さん。2017年から6人の課の係長として、職務にあたっている。人事総務という会社のバックオフィス部門、20代、30代の若い課員が集まっている職場の中で課の雰囲気や相手の話すことをしっかり聞きながら「目配り、気配り」に心がけている。前の課の上司で、現在の直属の上司でもある須藤さんから「できないではなく、できるにはどうすればよいかを考える」という事を教えられていたとのこと。このことは、現在の菊地さんにも影響を与え、特に女性役職者特有の苦労を感じることはなかったと言う。
「最近は、相談される機会も多くなっていますが、相談などの際には、しっかりと自分の考えを言えるようになって欲しいです。また、もし困ったことや悩んでいることがあれば、誰かに話して1人で悩まないようにしてください。」と菊地さん。

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【人事総務課係長・菊地京子さん】

「正社員登用制度」開始による女性臨時社員の正社員登用への広がり

工場内は、組立て作業のほとんどが女性社員で、男性社会のものづくり業界と思いきや、まったく違った光景が広がる。2015年に臨時社員として入社して2017年に正社員登用。現在3人の子どもを持つ今井明美さんもここ製造部組立課で働く女性社員の1人だ。
現在の業務内容は、コントローラーの本体の組立がメイン。
「もともと、黙々と細かい作業をすることが好きでした。作業は手作業で、大きなものでは人の体くらいの大きさのものもありますが、正社員になると特注品の製作など、女性にとってはきつい力仕事もあります。それでも、この会社でより多くのことをできるようになりたいという思いから正社員を目指しました。また、決めた目標時間内に、最初から最後まで自分で1つのものを作ることができるということにやりがいを感じます。」
今井さんは、3人の子どものお母さん。組立課には20名強のスタッフがおり、同じような子育て中の女性社員の方も多く、安心して働けるという。
「ものづくりの現場は常に真剣ですが、休憩時間は、コミュニケーションも豊富で良い職場です。今後はさらに技術を上げて基板のはんだづけなどの難しい業務に挑戦し、グループとして、技術レベルの高い作業ができる人材を増やしていくと共に、自身のレベルも上げていきたいです。」(今井さん)

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【製造部組立課所属・今井明美さん】

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【自分の体ほどの大きなコントローラーを組み立てることも・・・】

常に社員の声に耳を傾けること

菊地さんのような女性役職者は現在6人。また、今井さんのように臨時社員制度で入った人は28人にのぼり、そのうち10数人が正社員になった。ますます社内の女性の活躍に期待のかかる世紀株式会社だが、前述以外にも、様々な制度を導入している。
「例えば、人事異動では、自己申告で現在の職場への不満や、変えた方が良いと思うことなど、社員の声をしっかりと業務部で聞くようにして、社員の生の声を大事にしています。最近の人はなかなか職場のことを話してくれない人も多く、個別に会社への思いを意見として言える場所があることで、助かっている社員も多いそうです。2年前くらいに、自己申告で思いを伝えたことで、職場環境が変わり、現在も仕事を続けているという人もおります。また、メンタルヘルスケアとして、産業医によるカウンセリングも行っております。こうして社内だけでなく、社外からも意見を聞ける場所があり、そこで出た意見や経験を施策にのせていくことで、従業員の働きやすさが生まれ、結果としてお客様への高いサービスをお返しすることに繋がっていると思います。」
(専務取締役執行役員製造本部長 田村広さん)

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【専務取締役執行役員製造本部長・田村広さん】

地域貢献を忘れずに。地域と一緒に成長していきたい。

米沢駅にあるひと際目立つ世紀株式会社の看板には、「米沢から世界へ」と書かれている。地元の発展に寄与したいという地域貢献の想いも、会社の顔のひとつだ。
「2011年にはISO14001に登録し、社会貢献を目的とした活動では、アルミ缶の収集活動を行っています。この換金額が3万円を超えた2012年と2014年に、米沢市に車椅子を寄贈しました。その車椅子は、米沢市立病院で使用されております。車椅子は高価なものなので、それを買うのには何万個というアルミ缶が必要になりますが、この取組みは現在も継続的に行われております。今年度も米沢市への寄贈を予定しております。
また、市内のすべての中学生・高校生を対象に実施している職場体験「米沢チャレンジウィ―ク・インターンシップ」は2006年から始めて今年で13年目になります。この取組みは地元の中学生・高校生が4日間、世紀株式会社の社員と過ごすことで、さまざまな職種についての知識を得るだけでなく、働くことの意義や大切さ、自分自身と真摯に向き合うこと、職場での温かな人間関係、働く人からの貴重なアドバイスなどを学べる機会になっております。他にも、「エコキャップ」という取組みでペットボトルキャップを集めて、ユニセフに寄附したり、世紀ホールを地元の方に貸し出すことでピアノの発表会などに使ってもらったりしております。こうした取組みを継続的に行うことで、今後もますます地域と手を取り合って繋がりながら、米沢のみなさんとともに会社も大きく成長していきたいです。」(業務本部業務部 部長 須藤康弘さん)

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【業務本部業務部 部長・須藤康弘さん】

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2019年11月1日