やまがた子育て・介護応援いきいき企業
第68回 株式会社東洋開発

山形県内での従業員数(2019年6月現在)
職員:男性8名 女性9名 (合計17名)
取締役:男性4名 女性2名
管理職(課長相当職):男性1名 女性2名 (合計3名)
役職(係長相当職): 男性1名 女性1名 (合計2名)

株式会社東洋開発は酒田市を中心とした不動産に係る貸借、売買、管理、運用等の他、保険のプロフェッショナルとして、生命保険、医療保険や損害保険を扱い、幅広い角度から顧客のサポートを行っている。

◎「やまがた子育て・介護応援いきいき企業」登録・認定について
優秀(ダイヤモンド)企業 平成31年3月認定

◎企業理念
お客様の笑顔が私たちの喜びです

◎20年以上前から行ってきた働き方改革
株式会社東洋開発のホームページを開くと、「ワークライフバランス&子育て支援健康経営推進宣言」と題して、会社での取組みが紹介されている。「定時帰宅!夜残業は禁止!」「子育て世帯・介護世帯は時間短縮勤務OK!」「子どもや家族の体調不良時は病欠・早退OK!」「産休・育休・介護休の取得促進」「年間休日120日を実現!」「社員の子どもの園行事・学校行事参加休み推進!」「男性育休取得!男性も子育てする時代です!」そして「社員昼食時お米を無料提供!」「毎月社員のカイロプラクティック施術!」などの項目が並び、会社を挙げて社員の勤務環境のサポートに取り組んでいることが強く伝わってくる。
「夫婦2人で創業した25年前、当時私たちは20代後半で、しかも私は1人目の子どもを妊娠中でした。事業立ち上げと妊娠・出産……と初めてづくしでしたが、なんとか乗り越え、今は3人の子宝と素晴らしい社員に恵まれて、充実した日々を送っています。」
こう話すのは、取締役マネージャーの草深由美子さん。なぜこれほどまでに社員の勤務環境改善に力をいれているのか、さらに話を聞いた。
「しばらくは夫婦2人で仕事をしていましたが、事業が軌道に乗ってきた頃に事務員を迎えることになりました。人を雇うということは、その人の生活に責任を持つということですよね。私自身も働きながら子育てをしてきましたので、どういうところに苦労があるのかがわかります。社員が増え、それぞれのライフステージが変化していくことに合わせて、柔軟に対応できる職場を作ろうと考え、その都度行動してきました。今、働き方改革が盛んに叫ばれていますが、私たちは20年以上前から自発的に行っていたと自負しています。」

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取締役マネージャー 草深 由美子さん

◎お客様の笑顔は社員の元気から
「私は若い頃、建築関係の職人のもとで修業をしていました。職人の世界しか知りませんでしたので、東洋開発の取組みを知ったときはカルチャーショックでしたね。」
こう話すのは、代表取締役社長の櫛引さん。お客様のお役に立ちたい、という想いを抱き奮闘する草深会長夫妻とマインドを共にしているうちに、何を一番大切にすべきなのか、ということがわかったという。
「あまりイメージがよくないと言われがちな不動産業界ですが、本来そうではないんです。私たちは不動産に関する専門知識を豊富に持っています。その知識を利益重視で使うのではなく、お客様のために使うことが必要です。家を守ることは、お客様を守ること。お客様や私たちに関わるすべての皆さんを笑顔にしたいという想いを抱いて日々仕事にあたっています。そのためには社員の心と体の健康は必須です。例えば、健康な体づくりにつながるように、カイロプラクティック施術の補助、また農家をされているオーナー様からお米をご提供いただき実現した、昼食時のお米無料提供は、朝少しでもゆっくりした時間を過ごしてもらうため。気力体力共に充実して、お客様のために邁進してほしいと思います。」

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代表取締役社長 櫛引 柳一さん

◎育児休業は大きな意味がある
板垣さんは入社9年目の37歳。2017年3月の長男誕生、2018年7月の長女誕生の際にそれぞれ育児休業を取得した。
「1回目の育児休業は、出産後1カ月ほど実家で過ごした妻がアパートに戻ってきたとき。2回目は出産後すぐにアパートでの子育てでしたので、退院と同時に取得しました。期間は、仕事とのバランスを考えてどちらも1週間。ところが1回目と2回目の内容は全く違っていました。1回目は子育てそのものが初めて、2回目は子ども2人を同時に育てることが初めて。特に2人目の出産後は、妻がとても大変そうでした。産後で体力的にも辛い状況にも関わらず、子ども2人の世話を同時にしていましたから……。1人目以上に2人目の子育ては数倍大変なんだということを知りました。私は家事、主に水仕事を手伝いましたが、そんなに多くのことを手伝えたわけではありません。でも妻は、そばにいるだけで安心感があったと言ってくれました。その時はこのまま家で子育てをしていたい、育休を取得してよかったな、とつくづく思いました。私の部下も子育て世代が多いので、子育てと仕事が両立できるよう自分の経験も踏まえて日頃から気にかけています。引継ぎさえきちんとすれば、みんなでカバーすることができます。子育て期間は1人でがんばろうとせず、周囲の方からアドバイスやサポートを遠慮なく受けて、乗り越えてほしいと思います。」

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取締役賃貸統括部長 板垣卓渡さん

◎時短勤務で心に余裕の子育てを
高橋さんは勤続12年で、小学1年、4歳、1歳の3人の子育て中。長男の出産以降、現在までの6年半で産休と育休を3回ずつ取得し、管理職となった現在も時短勤務をしている。
「本来の終業時間は17:45ですが、私は17:00で退社しています。この30~45分が大きいんです。子どものお迎えは18:00を回ってしまうと別料金が発生します。17:45終業では間に合わないんです。時短勤務をすることで、お迎えがスムーズにでき、その後の夕食やお風呂など、子どもたちが眠くなる前の早い時間帯で済ませることができています。たかが30分、されど30分!です。また、子どもの発熱などはいつも突然です。保育園に迎えに行ったり、病院へ行く際も時間休が取れるので、それもありがたいですね。困ったことがあれば、スタッフみんなでサポートしてくれるので、気持ちに余裕を持って育児ができています。」

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売買営業部兼賃貸管理部 課長 髙橋まみさん

◎面接時に妊娠中も採用に影響なし
仲川さんは入社14年目。面接を受ける際にすでに妊娠がわかっていたが、その影響なく採用されたことを、今でも嬉しく思っている。
「妊娠していることが不採用の理由にはならない。そんなことを言っていたら、若い女性を採用できないでしょう、と快く理解していただけたことが強く心に残っています。しかし、入社早々絶対安静で休むことになってしまいました。当時は子育てをしている人が少なかったので、皆さんに負担をかけて申し訳ないという気持ちが募りましたが、おかげさまで今は中学1年、小学5年、小学4年の3人の子育てをしながら管理職という責任ある立場を任せていただいています。そして、時短勤務は本当にありがたいですね。子どもを病院へ連れて行く際は、17時に退社すれば受付時間に間に合いますし、そのおかげで風邪のひきはじめに躊躇なく受診でき、こじらせる前に良くなることが多くありますので、メリットが大きいです。また帰宅ラッシュの時間から少しずれるので、家までの移動時間のロスタイムが減ります。こうした積み重ねで子育てのストレスが軽減されていると感じています。今は私以外にも子育てをしているスタッフは多いので、みんなお互い様という気持ちを持って、気兼ねなくサポートをお願いしています。」

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会計管理部 課長 仲川 鈴佳さん

◎良質な休日は良質な仕事につながる
今年はみんなで協力しあい、さらに仕事に幅を広げていこうという想いをこめて「カンパニーからコミュニティへ」というテーマを掲げています。楽な仕事だから有休がとれるということではありません。仕事が大変だからこそ有休を取るんです。良い休日は仕事へのやる気、やりがいにつながります。このように良い循環を作ることが必要なんです。繁忙期にあたる2~4月以外は、旅行に行ったり、しっかり休んで充実してね!と快く送り出しています。また時間休も取りたいときに気軽に申請できるような雰囲気を大切にしています。このように子育て世代も働きやすい環境を整えることは、長年に渡って会社に貢献してくれる人材を育てることにつながります。社員は貴重な財産です。これからも長く勤めていただけるような職場づくりを続けていきたいと思います。
(取締役マネージャー草深さん)

 
2019年7月2日
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